尺の内公園

TEL:0853-63-7878
(ホシザキ野生生物研究所)

ふるさと尺の内公園へようこそ

この公園は、国道54号線と木次拠点工業団地に隣接する峠の一画に、ふるさとの自然への思いと環境への配慮によってつくられました。園内(約2ha)には、峠の地下水やわき水を利用した池や小川などがあり、小鳥が好む実のなる木やどんぐりのなる木などの樹木があります。公園から続く丘陵地はかつての里山の面影を残し、野鳥や昆虫をはじめとした生きものが園内と行き来をしています。また、市道を挟んだ西側には公園に付属する「草地・裸地ビオトープ実験区(約0.7ha)」があり、尺の内一帯で野生動植物の生息環境の多様性保全に取り組んでいます。

現在、公園としてのさらなる魅力とビオトープとしてのさらなる機能を引き出そうと、再整備に取り組んでいます。 【環境整備のページはこちらから】

園内マップ

あずま屋と管理棟 

あずまや

園内にあるあずま屋で、ベンチに腰掛けてゆっくりしてみませんか。周りの草花や木々のようす、その葉や茎の形の違いや色の違い、その上にいる昆虫の姿、周りから聞こえる小鳥の鳴き声など、きっと何か気づくことがあるでしょう。
管理棟は、おもに財団が主催する自然観察会で使用している建物です。

園内を散策してみませんか

園路園路

 メイン園路沿いには池や小川もあり、木々の間を通り抜けるウッドチップの小道もあります。里山に見られる身近な野鳥や昆虫の姿に出会えるかもしれません。園内の池や小川は人工のものですが、ホタルが生育し、モリアオガエルが産卵に訪れるなどビオトープとしての機能も併せ持ちます。

草地・裸地ビオトープ試験区

草地・裸地ビオトープ試験区

公園の西側にある試験区では、人工的に造成された平坦な土地をビオトープとして活かす取り組みを平成27年度から始めています。あえて里山の森林とは異なる平坦な草地や裸地といった環境を上手く維持管理することで、そうした環境を好む生物種、とくに絶滅が危惧される種にとってのビオトープとする試みです。

園内にはさまざまなみどころがあります。

峠の池

豊富な地下水を水源とした人工池です。ミナミメダカやドジョウが生息しています。

写真の説明

ホタルの小川

流水性の水生昆虫が多く生息しています。初夏には、この小川を中心に、ゲンジボタルやヘイケボタルの姿も。

写真の説明

オニバスの池

絶滅が危惧されている「オニバス」。尺の内公園では、2005年から増殖試験などを行っています。

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トンボの池

ギンヤンマ、チョウトンボ、ショウジョウトンボなどトンボのなかまやオオコオイムシなどが生息しています。

写真の説明

園内での野鳥観察も

コゲラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、ヤマガラなど山野で見られる小鳥類が観察できます。

写真の説明

モリアオガエルの池

湧水を水源とした小さな池にモリアオガエルが産卵にきています。カエルの繁殖が安定的に継続できるよう整備しています。