環境整備
自然を守る 環境をつくる
環境整備の取り組み
人と自然のうるおいのある調和と共存をめざし、地域の自然環境の保全につながる活動を行うための場所として「ふるさと尺の内公園」と「宍道湖グリーンパーク」を整備しました。
これらの多自然型の公園では、野生動植物の生息に寄与する環境づくりや生息空間を提供することを目的としたエリアを設けるなどして、希少な生きものや生息数が少なくなっていると考えられる在来の野生動植物に対する保護の取り組みを行っています。
ふるさと尺の内公園 島根県雲南市木次町
国道54号線沿い、木次拠点工業団地にも隣接する位置にありながら、かつての里山の面影を残した丘陵地に接する多自然型公園です。園内には、地下水を利用した人工の池や小川などがあり、多種の樹木を植栽しています。野鳥が好む実をつける木のほか、クヌギやコナラなどのドングリがなる木も多く、水辺にはトンボやホタルなどの姿を見ることもできます。 こうした園内の環境を活かして、県内で絶滅が危ぶまれているオニバスの保護増殖やモリアオガエルの産卵場所の確保などにも取り組んでいます。
開園から20年以上が経ち、現在、生きものにも人にもさらに魅力ある公園づくりをテーマとして、園内環境の再整備を進めています。
また、公園に隣接した丘陵地では、広葉樹の植林や雑木林の手入れのほか、管理道の維持を行っています。雑木林の手入れは、場所によって刈り取り方法や頻度を変えることにより、多様な環境を創出することを目的としています。
宍道湖グリーンパーク 島根県出雲市園町
出雲平野が広がる宍道湖西岸に位置し、湖岸に隣接する野鳥観察舎があります。宍道湖を一望し、水辺の鳥を観察できるほか、園内に植栽された木々は20年の歳月を経て大きく育ち、林内に生息する動植物の姿も見られるようになってきています。また、北側には「ビオトープ池」があり、水辺の鳥や水生生物などの生息環境を提供しています。
