研究報告会
令和8年2月24日、3月1日 くにびきメッセにて開催!
●令和8年 2月24日(火)/ 3月1日(日)開場/13:30 開演/14:00〜16:30※2日とも発表内容は同じです。
参加無料、事前申込不要/当日会場へお越しください。 (ただし席数には限りがありますのでご注意ください。)
●会場はくにびきメッセ501大会議室
〒690-0826 島根県松江市学園南1丁目2−1 ※駐車場あり(駐車券は会場へお持ちください)
1.浅い湿地のビオトープをつくってみると
〜特に鳥類の視点で、宍道湖グリーンパークのビオトープ池を例に〜
ホシザキ野生動物研究所 森 茂晃
2026年6月に30周年を迎える宍道湖グリーンパークの北側には、開園から7年後に整備した『ビオトープ池』がある。あえて浅い湿地とした約1.4haの池は、現在は異なる深さの3つの水面に区画されている。整備後は月に1日定期調査を行い、薄明薄暮の時間帯や夜間の観察なども行って飛来・生息する鳥類をモニタリングしてきた。最近では自動撮影カメラによって興味深い種も確認されている。本報告では、ビオトープとして浅い湿地をつくる計画から整備、維持管理を通して得られた知見を、鳥類の記録とともに紹介する。
2.出雲市佐田町反辺のイズモコバイモ群生地における結実調査
ホシザキ野生動物研究所 三浦憲人
出雲市佐田町反辺は島根県固有種イズモコバイモの命名の地として知られており、令和元年から佐田町反辺の群生地にて保護が行われてきた。イズモコバイモは春先の樹木の芽吹きがはじまる前に花を咲かせるスプリングエフェメラルと呼ばれ、佐田町反辺の群生地での開花数は順調に増加しているが、ほかの場所に比べて実を結ぶ株が少ないことがわかってきている。本報告では佐田町反辺の群生地における結実調査と訪花昆虫の捜索について報告する。
3.ケラとその天敵(ミイデラゴミムシとキイロサシガメ)の生態について
ホシザキ野生生物研究所 林 成多
ケラはバッタ目ケラ科に属するコオロギに近い昆虫で、土の中にトンネルを掘って生活する。ケラにはミイデラゴミムシやキイロサシガメなどの天敵がいるが、これらの昆虫は宍道湖グリーンパーク周辺に多く生息するため、生態について調査を行った。ミイデラゴミムシとキイロサシガメは有毒で擬態関係にあり、興味深い昆虫である。本報告では、調査で判明したことや、最新の研究成果についても紹介する。
4.飼育下におけるシラウオの餌について
ホシザキグリーン財団環境修復・地域貢献プロジェクト 田久和剛史
島根県立宍道湖自然館ゴビウスでは、現在、シラウオの繁殖に取り組み、周年展示を行っている。飼育にあたっては、本種の摂餌行動の特徴をふまえつつ、成長段階に応じた餌が求められる。また、入手がしやすく、安定的に量を確保できることも重要である。そこで、当館では、これまでさまざまな餌料を与えながら、仔魚期からの飼育を行ってきた。本報告では、飼育下で与えているシラウオの餌について紹介するとともに、餌料の課題や展望についても発表する。
5.江の川水系および高津川水系における生物調査報告
島根県立宍道湖自然館ゴビウス 赤木友一 山﨑歩夢
島根県立宍道湖自然館ゴビウスでは、7~9月頃にかけて江の川水系、高津川水系において生物調査および展示生物の収集を行っている。本報告では、2026年で島根県立宍道湖自然館が開館して25周年を迎えるにあたり、これまで実施してきた両水系における調査および採集結果をまとめ、魚類相の変化について報告するとともに、おもに希少生物を中心として両水系内での現状について報告する。また、特異な変化と希少生物の変化の現状について報告する。
Copyright© 1990-Hoshizaki Green Foundation All Rights Reserved.このこのサイトに記載されている画像・文書等の著作権はすべて公益財団法人ホシザキグリーン財団に帰属します。無断での使用は禁止します。
