Web版ネクイハムシ図鑑:絵解き検索・日本のネクイハムシ亜科

ステップ2 ネクイハムシ属の同定(その4)

E2.肢全体または部分的に赤褐色を帯びる種の同定(6種)

以下の2つのタイプに区分する


E2-1.前胸背板は粗い点刻(あな)が覆う(2種)

ツヤネクイハムシ

キアシネクイハムシ

肢,とくに後腿節(後ろ足のふともも)が短く,腿節の基部(根本)は赤褐色.上翅の先端はまるみを帯びる

ツヤネクイハムシ Donacia nitidior

分布:本州,佐渡.固有種

肢の長さはふつうで,全体に赤褐色*.上翅の先端は切断状.

キアシネクイハムシ Donacia bicoloricornis

国内分布:本州

*肢が全体に黒い個体もいる



E2-2.前胸背板は横方向のシワがある(4種:すべての種の肢は長い)

コウホネネクイハムシ

上翅端は全体にまるい

コウホネネクイハムシ Donacia ozensis

分布:本州(中部以北).固有種

上翅端は幅広い切断状

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ガガブタネクイハムシ

触角第3節は第2節とほぼ同じ長さ

ガガブタネクイハムシ(ネクイハムシ) Donacia lenzi

国内分布:北海道,本州,四国,九州

触角第3節は第2節より明らかに長い

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イネネクイハムシ

セラネクイハムシ

オス**腹部第1節に1対のコブ状突起がある.腹部の褐色部は幅が広い.上翅は金属光沢が弱く,褐色を帯びる個体が多い.

イネネクイハムシ Donacia provostii

国内分布:北海道,本州,四国,九州,佐渡,隠岐,対馬,五島,種子島,与那国

オス**腹部第1節にコブはない.腹部の褐色部は先端(末端)の節のみ.上翅は全体に金属光沢が強い.

セラネクイハムシ Donacia akiyamai

分布:本州(広島,兵庫;静岡?)

**オスの尾節板の台形であるのに対し,メスの尾節板は三角形をしている.背面からみると,メスは尾端がとがっているようにみえる.

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