国内ではマルガムシHydrocassis lacustrisとリュウキュウマルガムシHydrocassis jengiの2種が分布している.本州にはマルガムシのみが分布する.いずれも渓流に生息する流水性種である. 幼虫は,体の表面にイボ状突起の列が横向きに並ぶことから容易に識別できる. マルガムシの産卵は川辺の石裏で行われる.石の表面のくぼみに10個前後の卵を産み,白い絹糸で蓋をするため,たいへん目立つ. |
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マルガムシ3齢幼虫. 体の表面に丸いイボ状の突起が横に並んでいる.大顎は左右対称. スケール1mm. |
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マルガムシ卵嚢. 川辺の石を起こすとみつけられる. スケールの目盛り1mm. |