国内には8種の記録があるが,島根県ではゴマフガムシBerosus punctipennis,ヤマトゴマフガムシBerosus japonicus,トゲバゴマフガムシBerosus lewisiusの3種の記録しかない. ヤマトゴマフガムシは平野部の水田に多く,幼虫も多数みられる.産卵は,水中の植物や枯れ草に卵嚢が産み付けられる. ゴマフガムシ属の幼虫は腹部側面にいちじるしく長い突起(気管鰓)をもつことにより,ほかの属の幼虫とは容易に区別できる.日本産の種の幼虫はほとんどが未発見であり,現状では区別もできない. |
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ヤマトゴマフガムシ3齢幼虫. 頭部の形状はシジミガムシ属に似ている. アオミドロの発生した水田に多くみられる. スケール1mm. |
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ヤマトゴマフガムシ卵嚢. 田植え直後の水田でみつけた.卵嚢の中には2個の卵が入っている. |