Spineubria reticulata Nakane, 1952（原記載）
Spineubria reticulata: 中根（1956），中根（1963），Sato (1968), Sato (1983), 佐藤（1985b）
Dicranopselaphus reticulatus: Lee and Yang (1996),吉富・佐藤（2003），Jach et al. (2006)

基準産地．Nase, Amami-Oshima．

形態的特徴．
　成虫の体長は2.7-2.8 mm（佐藤，1985b）．体は楕円形で厚みがある．背面には微細顆粒を不規則な網目状に配列する（佐藤，1985b）．
　蛹は未確認．
　幼虫は未確認．アミメチビヒゲナガハナノミ属の幼虫はBrown (1980)やLee et al. (2007) によって図示されている．側片が細く，大きくカーブすることや，尾突起が直線的に後方へ突出するなどの特徴がある．
　卵は未確認．

生態．日本産ヒラタドロムシ科の中でもっとも生態の情報が少ない種である．筆者の知る限り，成虫の記録は４頭のみで，４月末から５月に採集されている．海外の種についも，幼虫の生態についての正確な情報はほとんどない．

分布．奄美大島．

備考．本種の画像は北海道大学総合博物館のサイトにて，タイプ標本の画像が公開されている．

中根コレクション（Nakane Collection）: http://neosci-gw.museum.hokudai.ac.jp/html/Nakane/