セマルガムシ属 Coelostoma

日本産セマルガムシ属には,セマルガムシCoelostoma stultum,ニセセマルガムシCoelostoma fallaciosum,ヒメセマルガムシCoelostoma orbiculareの3種がいる.島根県ではセマルガムシとヒメセマルガムシの2種が分布している.

セマルガムシは水田や川辺,ヒメセマルガムシは湿地や休耕田に生息する.いずれの種の成虫も積極的に水中には入らず水辺の枯れ草や砂・泥中に隠れていることが多い.

セマルガムシ属幼虫の大顎は太く左右対称形である.頭部前縁に大きな三角形の突起がある.

ヒメセマルガムシ幼虫.2齢幼虫と思われる.

頭部や前胸はオレンジ色をしている.

スケール1mm.

セマルガムシ3齢幼虫.

ヒメセマルガムシに比べて色が濃く,特に胸部のキチン板の色が黒い.

ヒメセマルガムシ同様に腹部背面には横方向の黒い毛の列がある.

流れのない川辺の砂の中から採集した.

スケール1mm.

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