【概要】
特定公益増進法人として、野生動植物の保護繁殖、自然環境保全に資する事業を推進し、社会貢献につとめた。実施した主な事業は次のとおりである。
氈D事業部門
1.野生生物研究所事業 (寄付行為第4条第1項、第2項該当事業)
(1) 財団の事業を総括し幅広い事業を展開するべく運営を行った。
(2) 研究に必要な備品の管理や収集した資料(文献・標本等)の整理など研究基盤の整備を行った。
(3) 研究所新館(仮称)の建設に着手した。
2.宍道湖グリーンパーク事業 (寄付行為第4条第1項、第2項該当事業)
(1) 宍道湖グリーンパークおよびビオトープ池の適切な管理を行った。
(2) 園内の維持管理(除草作業など)は昆虫や野鳥など野生動植物の生息に配慮して実施し、一部の作業はパークボランティアの協力も得て実施した。
(3) 水鳥の飛来などに配慮しながら、ビオトープ池の環境を維持するために除草作業や水位管理を実施した。
(4) 白鳥の採食場として、グリーンパーク周辺農地約10ヘクタールに地権者の協力を得て水を張り、飛来環境の整備を実施した。
(5) 野鳥観察舎に年間12,142人の利用者があった。
(6) グリーンパーク利用者の申込みに応じて観察会等の対応を行った(年間47回)。
(7) 宍道湖・中海のラムサール条約登録に伴い、パネル展示やコーナーを開設した。
(8) グリーンパーク利用者の作品展示などを実施した。
3.尺の内公園事業 (寄付行為第4条第1項、第5項該当事業)
(1) 尺の内公園の適切な管理を行った。
(2) 園内の維持管理(除草作業など)は昆虫や野鳥など野生動植物の生息に配慮して実施した。
(3) 尺の内公園の適切な維持管理に役立てるため、鳥類や昆虫類などの生物のモニタリング調査を実施した。
4.調査研究事業 (寄付行為第4条第2項、第3項該当事業)
(1)研究員による自主研究を次の課題で取り組んだ。
〈鳥類研究〉
@ビオトープ池鳥類調査
A尺の内公園鳥類調査
Bマガン・ヒシクイ・コハクチョウの生態研究
C標識による渡り鳥調査ならびに鳥類生息調査
Dコハクチョウ・ヒシクイのビルパターン解析手法の基礎研究
Eグリーンパークおよびその周辺の鳥類の季節変動の研究
F白鳥の採食場の利用状況調査
〈昆虫研究〉
@日本と東アジアのネクイハムシ亜科の研究
A島根県の水生甲虫相の研究
B島根県のハムシ相の研究
Cビオトープ池の昆虫類調査
Dナゴヤサナエの羽化殻による発生消長の調査
〈両生爬虫類研究〉
@平田市周辺のカエル類に関する研究
(2)委託調査研究として「ヒョウモンモドキ類の形態解析」、「宍道湖・中海に生息する水草類の分子系統解析」など6課題を委託して実施した。
(3)7名の客員研究員を委嘱して研究体制を強化した。
(4)学会や研修会等で10題の発表を行った。
(5)財団研究報告書や他団体発行誌に24題の研究論文を発表した。
(6)日本昆虫学会賞など3題を受賞した。
5.普及啓発事業 (寄付行為第4項第2項該当事業)
(1)自然観察会を宍道湖グリーンパーク(12回)と尺の内公園(6回)で定期的に実施した。
(2)グリーンパークではパークボランティアの協力を得て観察会の充実を図った。
(3)地方公共団体等が主催する観察会、研修会等に講師を派遣した。
(4)連続講座グリーンパーク昆虫クラブを実施した(6回)。
(5)ニュースレター「HOWP」を創刊し、自然情報等の発信に努めた。
(6)ホームページを随時更新し、野生動植物やイベントなどの情報発信に努めた。
(7)読売新聞「ラムサール条約登録中海・宍道湖の生き物ウォッチ」の連載6回分を担当した。
(8)財団創立15周年記念講演会「今森光彦 里山を語る」を開催した。
(9)各種イベントや企画展を主催したほか、自然観察指導員講習会などの共催・協力事業を行った。
(10)おきんしまドリームサークルの活動に助成した。
6.情報収集発信事業
(1)文献、標本、写真、映像などの資料収集・整理につとめた。
文献・図書は、購入986冊、寄贈・交換3,248冊、計4,234冊を取得した。
(2)「ホシザキグリーン財団研究報告第9号」を発行した(原著論文・短報24題)。
7.地方公共団体からの受託事業
(1)島根県立宍道湖自然館管理運営業務(受託先、主管課:島根県水産課)
宍道湖自然館ゴビウスの管理運営を受託した。事業の詳細は別資料(宍道湖自然館館報No.5)。
(2)鳥類生息調査業務(受託先:島根県森林整備課)
千丈渓、断魚渓、大社、表匹見峡鳥獣保護区の鳥類調査を実施した。また日本野鳥の会島根県支部の協力を得て、宍道湖・中海など主要な渡来地でカモ科鳥類の個体数調査を実施した。
(3)平田地域自然環境調査研究業務(受託先:出雲市)
平田地域の河川に生息する昆虫・ベントス類、魚類、両生・爬虫類の生息調査や希少種調査を実施した。また、その成果を小冊子「川や水路の生きもの図鑑」(35pp.)にまとめた。
(4)国指定中海鳥獣保護区におけるカワウ生息状況調査(受託先:環境省)
中海におけるカワウの生息状況調査を実施した。
(5)農業農村環境情報整備調査(受託先:農水省)
斐伊川周辺地区の水生生物調査を実施した。
(6)河川調査業務(受託先:島根県)
島根野生生物研究会の協力を得て、江の川水系の魚類調査ならびにアカヒレタビラ生息状況調査を実施した。
(7)斐伊川水系環境学習運営業務(受託先:国土交通省)
斐伊川水系をテーマにした環境学習・自然観察会を実施した。
(8)こどもエコクラブサポーター研修会開催業務(受託先:島根県環境政策課)
プロジェクトアドベンチャーの手法などを学ぶ研修会を開催した。
(9)あそびの達人事業(受託先:青少年野外教育財団)
グリーンパークにおいて毎週日曜日(年間40回)にイベントを開催した。
.管理部門
1.監査
平成17年6月2日に渡部監事、高橋監事により平成16年度一般会計及び業務の監査を受け、会計及び業務とも適正と認められた。
2.役員会
平成17年6月9日 第1回理事会、評議員会
・平成16年度の事業報告を承認
・平成16年度の決算報告を承認
・監事の選任を承認
平成17年8月31日 第2回評議員会
・理事の補充選任を承認
平成17年10月17日 第2回理事会、第3回評議員会
・平成17年度収支予算の補正を承認
平成18年3月23日 第3回理事会、第4回評議員会
・平成17年度の収支予算の変更を承認
・平成18年度の事業計画を承認
・平成18年度の収支予算を承認
・任期満了に伴う評議員の改選を承認
・任期満了に伴う理事の改選を承認